メンテナンスを実践(メンテナンス用工具の準備)

今回が、バイクのメンテナンスについての記事を一区切りさせていただきます。また、色々なパーツのメンテナンスの方法や重要度などがまとめられたら、再開したいと思います。

さて、最後を飾るのは「工具について」です。
先回ではドライバーの使い方について記事にさせていただきましたが、メンテナンスを行うにあたってドライバーだけでは、出来ないのであったら便利な色々な道具を紹介していきます。
非常に強引ですが、もし今後、中古バイク査定に出す機会が出て、かつ出張査定だった場合、この工具を開けて「メンテナンスをしているフリ」をして待っていると良いかもしれません。
簡単に言ってしまえば「メンテナンスをしっかりやっているよ」というアピールです。もちろん、査定の日以外でも、しっかりとやっていないと、直ぐに見破られてしまうので、普段やっていない人はお勧めは出来ません。
ともあれ、このように工具の種類が豊富ということもアピールしておけば、少なからず心証はよくなるので、査定の面では有利になるかもしれません。

本当に初心者の方にお勧めしたいのは「工具セット」です。とりあえず、バイクのメンテナンスに慣れるまでは、この工具セットで事足ります。初級者を卒業する辺りから、あれが欲しい、これが欲しいと思うようになるので、それまでは、この工具セットでメンテナンスに慣れることをお勧めします。
工具セットでも、何でもよいのか?と問われると答えはノーです。バイクのメンテナンス専用の工具セットというものが存在しますので、そちらを用意するようにしたいところです。

初級者を脱したら、まず用意したいのが「自分専用のプラグレンチ」です。プラグレンチは、工具セット内に入っている可能性は高いですが、より使い易いものを求めて、自分自身にあったプラグレンチを探すことをお勧めします。
やはり、このプラグレンチの使用頻度は非常に高いので、使い易さを重視したいところです。他にも、使用頻度が高いものは、セット工具ではなく、自分自身にあったものを探すのが良いと思います。
代表的なのは、例に挙げた、プラグレンチやソケットレンチ、ヘキサゴンレンチといったところでしょうか。後は、ドライバー類は、様々の大きさの物を用意しておくと、なおよいと思います。

上記を全て揃えれば、大体のメンテナンスを行うことが出来るかと思います。それほど、工具箱の中身が汎用性の高いものになります。
もちろん、素人目から見ても、工具の種類の豊富さというものは「凄いな」「可愛がっているのだな」と印象付けることになるかと思います。ですので、査定に出すときにさり気なくアピールすると、良いと思います。

メンテナンスを実践(ドライバーの使用方法)

バイクに快適に乗るために、色々なメンテナンスの方法や大事なポイントを紹介してきました。このメンテナンスについての記事は、いよいよ佳境に入っています。
そこで、今まで何度も「基本は大事」ということを言ってきましたが、今回は本当に基本中の基本である「ドライバーの使いか」について記載していきます。

事の発端は、私事なのですが甥っ子が、バイクではないのですが、とある機械をメンテナンスするためにドライバーを使用していました。みなさんも、当然、バイクのみならず色々なシーンでドライバーを使ったことがあるかと思います。
まだまだ甥っ子は、小学生なのしょうがないのかもしれませんが、ねじの頭を潰してしまい、もう取ることも、はめることも出来ない状態になってしまったのです。
一部始終を見ていればアドバイスを送れたのですが、席を外してしまっていたのが仇となってしまいました。どのように、ねじの頭を潰してしまったか?を見たかったため同じタイプのねじで同じことをしてもらいました。
原因は簡単で、単純にねじとドライバーのサイズが合っていなかっただけでした。それで、強引に回そうとしたので潰してしまったのです。

ともあれ、こういった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?私自身も昔、似たようなことを幾度となく繰り返してきました。実のところ、意外とドライバーをしっかりと扱えている方というのは少ないものなのです。
さて、これをバイクに置き換えると、ねじの頭を潰してしまい、にっちもさっちもいかなくなってしまった場合、考えられるのは、当然、その部分のメンテナンスの実施が難しくなります。
メンテナンスが出来ないということは、バイク自体の故障を招き、時には重大な事故に繋がってしまう可能性も捨てきれません。
更には、愛車のバイクを中古バイクとしてバイク査定に出したときにも、物によっては大きなマイナス査定になる可能性があります。

以上のことから、たかがドライバー、されどドライバーなのです。
では、正しいドライバーの使用方法ということですが、基本的に気を付けるべき点は単純です。まず、ドライバーのサイズと、ねじのサイズを合わせるということです。
そして、まわすときには「垂直」にして回すことが重要です。斜めに入ってしまうと、いくらサイズが合っていたとしても、潰してしまう可能性が格段と高くなります。
そして、最後は「ねじにドライバーを押し付ける」ということです。実は、これが一番大事なことです。要は空回りをしないようにするためです。

ドライバーの使い方ひとつで、損はしたくないと思いますので、是非とも正しい使い方をマスターしたいところです。

メンテナンスを実践(ブレーキドラム編)

今回の実践メンテナンスの紹介は、なかなかの高難易度になるメンテナンスになります。記事タイトルにある通り、ブレーキドラムに関してのメンテナンスになります。
察しの良い方は、お気付きかもしれません。実は、ブレーキドラム式のバイクというものは古い車種に多くみられ、今のバイクというものはディスクブレーキがほとんどです。
ですので、さらに、こういったブレーキドラムのメンテナンスを行う機会が少なくなってきているので、自分自身でメンテナンスが出来るという方が少なくなってきています。
「だから?」と思われるかもしれませんが、こうなるとバイクメンテナンスを業者さんにお願いしたりすると、技術料を取りやすくなるわけです。何が言いたいかと言うと、結局のところ、自分自身でメンテナンスが出来ないと大きなメンテナンス費用が掛かってしまうという可能性に繋がってきます。
少しでも安く仕上げたいと思うのは人情というものなので、なかなか機会がないかもしれませんが、是非ともマスターしたい技術ではあります。

実際に、メンテナンスをするとなると、やはり難易度は高めなので、それ相応の知識は必要となってきます。ある程度、メンテナンスをする前に「ブレーキドラム」の仕組みというものを勉強すること強く推奨します。
メンテナンスはブレーキロッド、チェーンに付随しているナットを取ってアクセルシャフトを抜くことから始まります。
長くメンテナンスをしていなかったりすると部分で非常に硬くなっている場合があるので、そういったときは、キズが付ない程度にハンバーで叩くなどして対処しましょう。心配であれば布を当てて叩くことも有効な手段になります。
その後は、リアホイールを外せば、次はドラムブレーキになります。ドラムブレーキは、ホイールハブに付いているため、取り外します。
ドラムブレーキのメンテナンスはいくつかの注意点があります。「カスが大量に出てくる場合がある」「スプリングの力が強いため取り外すときにしっかりと“両手で押さえて”取り外す必要がある」という2点です。
何れも、慣れてくると、ついうっかり忘れてしまうということがあるので、細心の注意を払いたいところです。後は、各パーツを中性洗剤などを使ってキレイにするだけです。

さて、このメンテナンスは非常に時間が掛かりますし、面倒なことには変わりがありませんが、達成感は非常に大きなものがあります。
さらには、難易度が高いため、ここまでメンテナンスをしていると中古バイクとしてバイク査定に出した時にも心証がよくなる可能性もあるので、是非、マスターしたいところです。

バイクを快適に乗るためのメンテナンス(クラッチワイヤー)

快適にバイクを乗るためには、使用頻度の高いバイク部品のメンテナンスは不可欠です。使用頻度の高いバイク部品は、いくつもありますが、今回は「クラッチワイヤー」についてお話をしていきたいと思います。

クラッチワイヤーは、非常にバイク乗りの癖が出る部分の1つです。クラッチ部分の遊びが多めの方、少な目の方、固い・柔らかい、重い・軽い、と、このように多種多様の組み合わせがあります。
ですので、中古バイクとして購入したバイクであれば、まずはクラッチワイヤーを含め、クラッチ部分のメンテナンスをして、自分好みにするのが大切です。
また、長い間、メンテナンスをしないで乗り続ければ、当然、この辺りの感覚というのが変わってきます。自分好みのセッティングから、徐々に感覚が離れていってしまうため、快適に乗ることが出来なくなります。
一般的に、クラッチワイヤーのメンテナンスのサイクルは「1000km」と言われています。これは、クラッチワイヤーが切れるなどの致命的な不具合を回避するためのものではなく、あくまでセッティングした内容が変わってしまうというサイクルになります。
ですので、常に快適に好みのクラッチで運転したいのであれば、これほど小まめにメンテナンスをしないといけないということです。

さて、クラッチワイヤーはサビが大敵です。クラッチワイヤー以外の部品もサビは大敵ですが、この部品に関しては、ガソリンタンクと同様で、非常に大事な部分になってきます。
簡単に言ってしまえば、サビてしまうとワイヤーが切れやすい状況になってしまうのです。走行中にワイヤーが切れてしまうと、シフトチェンジが出来ない状態になるので、非常に危険です。
ですので、サビは本当に気を付けてメンテナンスをしておきましょう。メンテナンスは、基本的に注油で問題ありません。もし、切れそうであれば、ワイヤーごと交換も視野に入れておきましょう。
さらに、サビが大敵ということなので、梅雨時はもちろんのこと、冬季でバイクに乗らない時期が長くなる場合は、特に注意が必要です。

バイク査定の観点から物を言えば、このクラッチワイヤーは非常にメンテナンスの頻度が高く、小まめに実施しないといけない部分なので、一目見れば、そのバイクのメンテナンス頻度が見えてきます。
やはりキレイであり、クラッチワイヤーの手ごたえがしっかりしていれば、心証がよくなります。そのため、査定額のアップに繋がる可能性があります。

ともあれ、自分好みのクラッチというのは、快適にバイクに乗るための必須条件のため積極的に行っていきたいところです。

バイクを快適に乗るためのメンテナンス(乾燥する時期は注意)

最近、めっきり寒くなってきました。寒い時期というのはどうしても乾燥する日が続き、特に女性は非常に気になる季節だと思います。
実は、バイクにも乾燥という自然状況は、なかなかの厄介者というのをご存じでしょうか?
乾燥により油類が渇いてしまい、色々な場所の可動部分に痛みを生じさせ、さらにはサビ、最終的には重大な事故に繋がるような危険な状態にバイクをさせてしまう可能性があります。
さらに、冬の乾燥する時期は、寒いのでバイクにあまり乗らなくなるというデメリットが重なってしまい、さらにこの乾燥が大敵になる可能性を秘めているのです。

また、乾燥の怖いのは目に見えない部分にも痛みを生じさせるということです。久々にバイクに乗ってみたら異音がしてしまったり、ギアチェンジが引っかかる感じするなどの症状を出す場合もあります。
これは、乾燥だけが原因ではないですが、可能性は高いです。さらに、中古バイクとして売りに出すときにも査定額がマイナスさせられてしまう部分でもあるので、気を付けたいところです。

さて、この乾燥ですが、どのようなメンテナンスをすればいいのか?という話が気になるかと思います。
大きく分けて二つのチェックポイントがあります。それは、油とゴムです。油は、人間の肌と一緒で、乾いてしまうとカサカサになり動きを始めとして、チェーン周りも動きが鈍くなってしまいます。
ですので、油を小まめに注すことが重要です。全くバイクに乗らないのであれば、月に一回程度の油差しにて油を注入したいところです。

ゴムは、水分が抜けてしまうとカチカチになってしまい、ちょっとした衝撃で割れてしまう可能性があります。
特に冬の場合は、長期間、乗らないので直射日光の下にさらされてしまうとゴムの質がかなりのスピードで劣化してしまいます。
こちらも、ちょっとした物なのですが、重大な不具合をきたす場合もあるので、十二分に注意しましょう。
メンテナンスは艶出しのような専用の剤があるので、それを利用すれば問題ありません。ただ、おすすめなのは「シリコンスプレー」です。
これは、非常に便利で、手が届かないところなどにもピンポイントでメンテナンスをすることが出来るため、手軽に簡単に出来るため本当に重宝します。
メンテナンス時期も、上記の「油」と同じタイミングでチェックしてみるのがいいかと思います。気になるようであれば、交換も視野にいれてメンテナンスすることがポイントになります。

バイクも人間と同様、乾燥は大敵なので注意して愛車のバイクを可愛がりたいものです。